最終日に駆け込んだ展示会。
昨年の原美術館での展示も見逃しているし、
MEGUMI OGITA GALLERYにも行きたいと思っていたので足を運んだ。
実は最終日の一日前にも入ってみたのだが
ビルの名前も、何階だかも、住所も、電話番号も記憶せず、
大ざっぱに地図を見て、
ソニービルとエルメスの間を入って少し先の左側にあるんだな、
程度の認識で(行けると思って)行ったら、見つけられなかった・・・。
翌日、住所とビル名、何階かを確認して向かう。
エルメスの角を曲がって、
エルメス、バリー・・・と眺め、注意深く、左側を探す。
通りにぶつかるドルチェ&ガッパーナまで行くと行き過ぎ、
たぶんほんの数メートルの間に目指す場所がある。
初めて行く場所を探して歩くのは楽しい。
自分が“迷っている”ということさえ快楽だ。
ほんの少しの心細さを抱えながら、
きっと目的の地を見つけ、行き着くことができるという
根拠のない自信と希望に満ちてくる。
よく旅は日常からの脱出だとかいうけれど
私はたぶん、こんな“迷う気分”を味わいたくて
どこかに行くのかもしれない、と銀座の雑居ビルを眺めながら思う。
やっと、目当てのビルを見つける。
「銀成ビル」。
エレベーターのない4階・・・。まぎれもなく昭和の時代のビル。
普通の、何の変哲もない、中途半端な古さが、なんだかいい。
階段を上るとき、下りるとき、
子どものころ空き地で遊んでいた記憶が甦るような、おもしろさ。
銀座でも古いビルが次から次と壊されているけれど
まだ、ひそかにあったんだなぁと、うれしくなった。
4階に着いて白い扉を開けると、狭い空間に紺泉の世界があふれている。
単なる直感だけれど、平面の作品よりも、
立体やインスタレーションの方がおもしろそう、と思う。
もっと、もっと、何かをつき抜けてほしい、
と思わせるような作品だった。
数年後、変化した彼女の作品を見てみたいと思う。
MEGUMI OGITA GALLERY(メグミ・オギタ・ギャラリー)、
階段のない4階だし、超狭い空間だったけれど、
おもしろかった。

